もはや国宝級のエンケン以外は、京都と博多からのローカル・アーティストですが、このイベントの選択基準は、まず「優れた日本語のオリジナル曲」を有する。そして、流行とは無関係ながらルーツを大切にし、後世に残るような優れた大衆音楽(エンケンさんの言葉を借りるなら→純音楽)を創造しているアーティストです。出演者の年令は20歳から57歳まで。世代を超えて共演とか、そういうことではありません。真に優れている表現は軽く時空を超越するのです。ある意味、正統派ゆえロック裏街道。濃厚かつ豊潤な演奏をお楽しみください。
【見どころ聴きどころ】
昨年のフジロックでの名演がいまだに忘れられない「遠藤賢司&カレーライス」は、竹安堅一(g)、グレートマエカワ(b)、森信行(ds) からなる強力な布陣にも注目。京都代表「騒音寺」は村八分やサンハウスも超越した奇跡の、そして最高の和製R&Rバンド。やはり京都からの3人組「ザ・サイクロンズ」はカルトGSマナーの21世紀型サイケデリック・サウンド。福岡のファンキーR&B「ザ・ヤング」は演奏力もルックスもグルーヴィー。今秋ヨーロッパ・ツアーに旅立つ80年代生まれの博多娘4人組「thee 50's high teens」はその可憐&狂気のパフォーマンスに吃驚。
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