J-Standard/in the city TOKYO 20042004.10.01fri-10.10sun
 in the city TOKYO 2004 PROMPT REPORT from FMP express No.007 OCTOBER

10.06-10 スペシャル・ライブ@渋谷CLUB QUATTRO, SHIBUYA-AX, 渋谷公会堂
豪華な競演の連続――というだけではなく、J-POPの歴史や出演アーティストの活動姿勢を踏まえ、各ワクともパッケージの意味が明確になってていたことが今年の特徴。すべてのライブを紹介することはできないが、「何がスペシャルだったか」を中心に振り返ってみよう。
撮影・小嶋秀雄

SHIBUYA-AX
「何よりライブ」のアティテュードは国境を越える
10. 07「赤い月に吠える夜」では、セミナーにも登場したアーニー・ディフランコがGO!GO!7188と競演。山口 洋(HEATWAVE)も加わったラインナップは、ライブを重視し続けているアーティストが集まっただけに、演奏形態や国境を越えた必然性が充分感じられた。それぞれの「表現者としての足腰の強さ」が際立った一夜であった。

レーベル・ナイト「スペシャル」ならではのお祭り
現在ソロ活動中のKICK THE CAN CREWのメンバーが顔を揃えたこともあり、圧倒的な盛り上がりをみせた10.10「BURGER INN NIGHT」。客席をたっぷり踊らせ、揺らしつつ、豊富な音楽性を表現。その他にもCHABA、THC!!など個々のキャラクターが立った所属アーティストを結集させ、BURGER INNならではのお祭り感を演出していた。

渋谷公会堂
映画公開、35年ぶりの渋公。「MAXIMUM」のプレミア感
映画『ザ・ゴールデン・カップス ワンモアタイム』の完成を記念して行なわれた、10.10「MAXIMUM R&B LIVE 2004」。日本初のR&Bバンドとして伝説的な存在のザ・ゴールデン・カップスが、一夜限りの再結成、しかも1969年以来35年ぶりとなる渋公ライブということで、プレミア感も「MAXIMUM」。「カップスは俺の青春、日本で一番好きなバンド」とMCで語った忌野清志郎もゲストで登場。ステージ上に溢れていたのは、同窓会的ななごやかな雰囲気だけではなく、高いテクニックに裏打ちされた「大人の不良」の色気だった。

渋谷CLUB QUATTRO J-UNDERGROUND
時代のカウンターだったからこそキープされたオリジナリティ
「J-UNDERGROUND」と銘打ち、J-Standardのカウンター・ミュージックを65年から10年ごとに区切ってクロニクル。時代のカウンターを突いた音楽だったからこそ、今なお、そのオリジナリティが脈々と息づいていることを、アーティスト達が自ら証明した4日間だった。



(c) in the city TOKYO 2004 / FMP社団法人音楽制作者連盟 All Rights Reserved.